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SM(サディズム&マゾヒズム)とは | SM基礎知識

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SMは精神と脳の繋がりを加虐性と被虐性それぞれの立場で興奮に切り替わるものです。

意味:SMとは

SMとはS&Mまたはサディズム&マゾヒズムと表現しますが、日本の個性的な文化が作り上げた趣味嗜好の呼び方であり、加虐性をS、被虐性をMと表現します。

これは日本の独自の文化であり、二か国語を話さない日本人がカタカナ英語で作り上げた結果、Sを加虐、Mを被虐としました。しかし、通常の二か国語の国、または英語圏でのSMとはスレイブ&マスターとなっており、Sは奴隷、Mは主人と表現しています。

日本のSMは英語圏とは真逆な発想や言葉を使っている国柄ゆえの独創的なSMなのです。

BDSMは「B=拘束/D=調教(懲罰)/S=奴隷/M=主人」となりますが、これを日本風に直すと逆になりますので、MSDB(主人が奴隷を調教し拘束する)になるのです。

つまり世界広しと言えど、日本のSMだけは真逆な意味を持つ特殊文化となります。

SMをする目的

人がなぜSMをするのか?それは、通常の行為では味わう事のできない特別な興奮状態を求める事にあり、脳と精神の繋がりをお互いまたは単独で味わう為におこないます。

SとMの目的図

SMの目的はお互いの体や快楽とは違い、精神的な快楽を求める事にあります。

精神的快楽とは満足や優越感の事です、例えば欲しい物を手に入れたら満足となり、美人の彼女ができれば優越感を得ると似た感覚になります。

つまり、目的が体への快楽よりも脳内の興奮状態や精神の満足度となるわけです。

体への快楽や体の満足を求めるのは五感であり、視覚/聴覚/味覚/嗅覚/触覚(感覚)の5つに対し、SMではいわゆる第六感的なこころへの快楽を追求することを目的としています。

とくに精神疾患を持つ人達が好んでSMの世界に入る理由が精神への刺激が目的となるのです。

技術や経験を自信過剰したSMとその結末

興味本位でSMの世界に入ってしまうと見様見真似で行為に及んだ結果、人を傷つけてしまったり、人身的な事故を起こしてしまうなど危険行為が後を絶たないのが初心者です。

SM初心者が動画や雑誌、小説などの影響からその作者の真似事をしたがり、相手に一生治らない傷を負わせる結果となる事は多々あります。

それは自分が自信過剰になり、技術面を考えずに行動した結果です。

SMの世界では数十年のベテランでさえも技術や経験に溺れた人が自信満々で行為に及んだ結果、相手の腕が動かなくなったあるいは歩けなくなったなどの事例が多くあります。

それほど危険な行為であるにも関わらず、危険なSM行為をしている人がたくさんいます。

自分はできると思っても、細心の注意を払って相手の体を労わる事を前提にしましょう。

正しいSMで得られる効果

SMに正しいまたは間違いはありませんが、結果的にどのような効果をもたらすのか?を考えてみれば、正しいSMとはマナーのあるSMだと言えるでしょう。

マナーは最低限のルールとなりますから、SMのルールとは「やってはならない事をしてはいけない」だけとなります、精神的な快楽も所詮は遊びでしかありません。

SMの効果を求めるならばお互いのその他の領域には踏み込まない、SとMの関係を維持する事で効果を期待する事ができ、精神的快楽を深く得る事ができます。

男女の関係では、根底にSとMの関係性があれば身体を重ねる行為もまた精神的快楽をもたらす効果にもつながります。

SMはSが命令すればMが何でも言う事を聞くは間違い

世の中のS男性がよく勘違いされている話ですが、自分がSと主張すればMはなんでもいう事を聞くものだと勘違いをなさっているS男性は非常に多くおります。

SMは命令と遂行の関係、支配と服従の関係とは言いますが、それを生活の中に完全に埋め込むことは不可能です。中世ヨーロッパの時代ならまだしも、平和ボケしている日本において、完全なる支配と服従を作り上げる事は法律的にできないのです。

つまり、最低限誰しもが自分の家族や生活という基盤があってこそのSMという遊びになりますから、なんでもいう事を聞くというのはあり得ません。

図A

通常SはMを支配している状態が図Aになります、このSとMの関係は最低限のルールを踏まえた上での関係性を維持しているから成り立つのですが、崩壊すれば図BのようにMがSを上回る関係性に逆転します。

図B

Mが主導権を握った関係でのSMのつながりはS=スレイブ(奴隷)&M=マゾヒストです。

見て気づきましたか?S=奴隷なのでマゾヒストよりも下の扱いとなるわけです。

この時点でSはサービスのSとなり、Mに権力を握られた操り人形となります。

SMをすることで得られるもの

SMをすることで得られること、あるいはSMでなすべきこととはなんでしょうか?

一般的には自分のエゴを相手にたたきつける行為とされていますが、上述にも記載した通り、精神疾患を持っている人達にとってのSMは脳内にドーパミンが出ている興奮状態を作り上げますので、例え一時的でも精神バランスの安定した時間を共有する事ができます。

この結果として、満足感を得られるパターンと中途半端な依存状態が形成されます。

Mの満足度グラフ

満足感を得られるパターン

精神および肉体的に脳イキもしくは身体的な満足を得ることができ、ストレスの解消及び精神バランスの安定化が効果として現れます。

自分のエゴを発散するSM行為において、満足感を得られることは必須です。

中途半端な依存状態の形成

SMには物足りなさを次へ引き継ぐ行為もまた技術の一環とされます。

中途半端にされるということは燃焼しきれない状態を強制的に維持させられるため、相手への依存力を高める効果がみられますが、頻繁に行うと逆効果にもなります。

特に対女性に関してはその都度依存性をある程度消化させなければ、レベルアップをしようとする意気込みが抹消される場合もありますので注意が必要です。

SMをより深く理解するために:加虐性と被虐性について学ぶ

日本のSMは加虐性と被虐性の意味を持ちます、加虐行為を言い換えれば相手に向けて壊す/汚す/傷つけるなどの攻撃的な行為、被虐行為は自分に対して壊す/汚す/傷つけるとなります。

S嗜好の持ち主は自分を含まない他人に対しての攻撃的行為となり、M嗜好の持ち主は自分に対して他人から与えられる加虐または自分自身で自分に対して加虐を行います。

これらは一見SとMがバランスとれているかのように見えますが、M嗜好は自分で自分を痛めつけることも可能な点が問題視されています。

中でもリストカットや自身の身体へのループする加虐行為は精神不安定状態にある場合、最悪命を落とす危険性すらあるのです。これらを踏まえて、SとMのつながりや加虐性と被虐性についてを学んでみましょう。

精神が不安定にならないように心の調整をおこなう

Mを従えたいと思うならば、ある程度のこころの調整技術も覚えなくてはなりません。

不安定な状態を安定させるためには常に自分(S)の存在が近くに感じられる環境を作り上げる、Mが落ち込んだ時にはすぐに対応できるスピーディな行動ができる状態にします。

これはある意味自分の生活のリズムを完全に崩されますし、Mが寝ている時間や起きている時間の把握や自分の行動の一部始終の報告などが必要ですがMの精神安定につながるのです。

Sは常にMのそばにいると思わせる事、これだけでもじゅうぶんな精神安定状態を保てます。

テクニックの上達により、結びつきが強くなる

相手(M)に慣れてくると相手の思考パターンがある程度読めるようになります、ここでいうテクニックとはコミュニケーションの仕方です。

コミュニケーションテクニックを上達させるとMの癖が手に取るようにわかってきます。

例えば、足音/ドアの開け閉め/スマホの扱い方など相手の癖がだんだんとわかってくると、次に何をするか?何を求めているのか?を把握しやすくなるのです。

それらのMの癖をSが把握できるようになれば、Mは「自分の事をより深くわかっている」と認識しますので、ここにSとしての権威力が生まれてきます。

世の中の誰よりも、自分よりも自分の事をわかってくれる存在は非常に大きなインパクト的なものとなりますので、本来出すはずのない深層心理の部分も打ち明けてくるようになります。

つまりMがSに対して隠し事を一切しなくなる=結びつきが強くなるのです。

精神状態の安定化:加虐性と被虐性

精神状態の安定化にはSとMの関係を維持し、加虐と被虐をお互いに理解する必要があります。

SがMにする行為がMにとって加虐行為なのか?その時にMが被虐性を感じるか?これらの意思疎通がSMでの次のステップにつながっていきます。

もし、この時点でお互いの意思疎通がなければ、単なるストレスにしかなりませんので、人の真似事程度のSとMの関係ならば解消した方がお互いの為です。

一般的なSとMの関係では、MはSの加虐行為を自分に向けられることに優越感を抱きます。

また、SはMに対する加虐行為で支配という満足を得ますからお互いに加虐と被虐がつりあいをもたらすため、精神状態が安定するとされています。

精神状態の安定化:精神バランスの安定化を図る

精神状態のバランスの安定化には様々な要素が必須とされますが、おもにはSとMがお互いに依存状態にあれば自然にバランスがよくなるものです。

バランス図

相手への疑念や不信感などがあれば、どんなにSとMの関係を確立しようとしても「本当に?嘘じゃなくて?」と相手の言葉をストレートに信用できない状態となる為、あいまいな関係をいつまでも続けてしまい、SとMの関係崩壊となってしまいます。

それを防ぐためには隠し事をしない事、信頼されるまですべてをさらけ出す事が重要です。

例えば「私の他にもMがいるんじゃないの?」と疑われないように、メールの履歴を見せたり、誰と通話しているのかを堂々とみせるだけでも信頼度は増しますので、相手の精神バランスの安定化を図る事が可能となります。

SMをすることは、脳を活性化して幸福感を得ることでもある

SMのバリエーションは多種多様ですが、中でも脳の活性化で幸福感を得る事はSMをしている人達にとっては欠かせない快楽の1つです。

SM行為で脳がどのような動きをみせるか?を真剣に研究している研究機関もあり、レポート結果としては、SM行為による脳の活性化で幸福感を得られるのはMが圧倒的であるという研究結果も出ています。

精神と脳が良い例
精神と脳のバランスが良い状態

精神と脳が悪い例
精神と脳のバランスが悪い状態

また、脳の活性化は女体にも大きな影響を及ぼします。

成年女性で中イキを経験したことがない女性は全体の50%もおり、その多くは脳の興奮状態やこころの安心感などが欠けているために中イキを体験できないという報告事例もあります。

特に女性はこころが不安定な状態だと、思いきり行動する事を拒む習性があり、それが脳を伝わって身体に影響する為に中イキを拒む信号を脳が発しているともいわれています。

おもいろいことに、SM行為で女性が中イキをする確率は70%を超えており、更にSMよりも女性同士での行為では86%の女性が中イキを経験した事例もあります。

これらから推察しても、脳の活性化は女体そのものに影響を及ぼす事がわかります。

SM行為では信頼感、安心感があり、女同士では安心感がある為に脳の活性化が起こり、幸福感を得られるのです。

妄想や影響から見よう見まねでするときは、注意を払う必要がある

妄想や人からの影響、例えばSM動画やSM系のマンガ、雑誌などから情報を得ると自分がいかにもSMができる主人公のような錯覚に陥る場合があります。

これらのメディアから影響される人は強い妄想癖を持っており、現実逃避に近い状態を自分で作り上げてしまい、その状態でSM行為を行えば高確率で事故が発生してしまいます。

SM動画は製作者のSMの世界を映像におさめたものであり、動画をみている人の為に制作されたものではない。

また、SM動画に使われている道具類に関しても同様で、出演している男優が使っているから効果があり、それを真似して同じ道具を使った所で効果は見込めない。

M女優はフリをしているに過ぎない。

SMメディアから得られる情報はマンガなどでは空想の世界であり、現実にSM行為において同じ現象が起きる訳ではない。

SMシチュエーションの舞台とされている場所は国内、国外にも存在しない架空の場所であり、二次元世界でのSMを表現しているため、事実とは異なる。

これらはSMの世界観を妄想と現実の区別ができていない人への注意事項です、SMの世界は自分の中にしかありません、他人のSM観は自分の理想であり、自分のSMではない事をよく理解しましょう。

SMの役割、自分の世界を人と共有する

SMの役割は人と人が繋がるコミュニケーションツールとしての役割もあります。

自分と人の共有

自分のSMは自分にしかありませんが、世界観を他人と共有するのに他人が自分の世界観と近い場合には人との縁ができます。

縁は自分の世界を大きく広げるアイテムとなり、知識にもなります。

人と世界観を共有することで得られる知識は、SMの中で危険とされる行為の回避にもつながりますし、技術情報は他人をいたわる精神を育むことができます。

その中で自分がある程度の知識を得たなら、それを新しく入ってきたSM嗜好者へ受け継がせることもできるのです。

世界観の共有

SMの世界観を共有するとはSM嗜好を持つ者同士がそれぞれの役割をもって人に接し、新しいSMの世界を作り上げていくことにもなるのです。

まずは縁を作り、自分のSMの役割を考えてみると良いでしょう。

正しい知識とマナーを理解し、SMの効果でこころと身体を健康に

SMをおこなう際には正しい知識とマナーを学んでください。

SMを理解することはこころと身体の健康にも役立ちますし、精神的な安定性もとれます。

医療行為ではないのですが、精神疾患パニック障害を持っている人がSM行為をおこなうと精神バランスがよくなるケースが多くみられます(効果は一時的なもの)し、ウツなどを持っている人がSMをすると、脳波が一時的によくなるケースもあるそうです。

しかし、それらはすべてSMの知識と技術を持っている人がSとして行為に及んだ場合です。

知識を持ち合わせていない人が真似事をしても大した結果は出せません。

まずは初心に戻ってゼロからSMを理解し、ルールやマナーを学習してみましょう。
[SM用語の理解と使い方]

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